症例~首・肩

コンピューター症候群(PC Syndrome)を始めます!
まずは頭痛、肩こり、首の痛みから!

今回からPC症候群と題して、コンピューターを使って仕事やネットで楽しんでいる人達に起きている様々な問題について検討して行きたいと思います。

それは当オフィスに訪れる多くの患者さんは、コンピューターを駆使しながら仕事をしたり、情報を得ているのですが、ほんのチョットしたことを忘れていたり、不足(または過剰)しているだけで、様々な症状に苦しんでいます。

自分の体験談を含め、本当にチョットしたことを変えるだけで、今まで悩まされてきた症状が緩和または解消することが多いのです。ご自分と照らし合わせてご検討下さい。少しても当てはまることが何かあるはず!

自分の姿勢を横からチェック!

皆さん携帯デンワお持ちですよね。カメラもついてますよね。誰かに頼んで、貴方がPCを使っている時の姿勢を横から撮ってもらって下さい。緊張しないで何時も通りPCを使っている時の体勢で、できたら気付かない時(意識してないとき)に撮影してもらって下さい。

簡単に出来る検査法(正常編)

まずは自分の横から観察してもらう人を探してください。できたら縦の線があるような壁に垂直に立ち、線が自分の耳の孔と肩の中央の延長上になるようにします(写真左)。


そこから首を後ろにゆっくりと倒します(写真右)。


天井が充分に見えますか?痛くないですか?もし天井がしっかりと見えて、全く痛みも感じない人は合格! 当分は頭痛、首の痛み、肩こり、手首の腱鞘炎に襲われる危険率は殆どありません。


胸を張って自信を持って生活してください。

チョット、チョット、あなたです!(異常編)

線の延長上に立って肩に合わせると耳の穴が前にいってしまうし、耳に合わせると肩が後ろになってしまうアナタ!アナタです(写真左)!


ゆっくりと頭を後ろに倒してみてください。ゆっくりですよ、急に動かすと痛い筈!また少ししか後ろに倒れないでしょう?(写真右)


皆こんなもんだと思っているアナタ!とんでもない!頭痛や肩こりがない人は上の写真のように頭が天井と平行になるくらい倒れます。


これを私達は“異常”と呼んでいるのです。“正常”は上の写真のように動く人、右側の写真と同じような動きしかない人は“異常”です。


その異常がどのように作られているのか、次のアンケートにお答え下さい。

比べてみよう。貴方の姿勢は上の写真派?それとも下の写真派?

チェック ポイントを説明します。


A:イスに深く座って背もたれにより掛かった体勢の時、しっかりと背筋が延びていますか?(NOで確答)


B:腰が伸びて上の写真(一番上の写真)のように反っていますか?(NOで確答)


C:耳の穴(外耳孔)と肩(肩峰)は同じ線上にありますか?耳の穴が下の写真のように肩より前に出ていませんか?(YESで確答)


D:下の写真(2番目と3番目の写真)のように顎が前に出ていませんか?(YESで確答)


E:下の写真のように背中が丸くなっていませんか?(YESで確答)


F:肩をすぼめたり、片方の肩だけ(特にマウスを使うとき)前や上下に移動してませんか?(YESで確答)


G:両足裏はちゃんと床についていますか(イイエで確答)?足を組んだりしていませんか?(YESで確答)


H:モニターを見るときに下を向いていたり、身体を捻ったりしていませんか?ちゃんと正面にありますか(NOで確答)?


I:両肩をリラックスした状態で、両手が机に置かれていますか?両肘っを開いたり、上げたままで使っていませんか?(YESで確答)


J:キーボードを打つとき、手首が反っていませんか?(イエスで確答)チャンと腕と水平の位置にありますか?(NOで確答)


K:1時間以上続けてPCに向かって何かをしていませんか?(YESで確答)


以上の質問で1つでもYES(NOの確答)がありましたら、貴方はPC症候群になっているか、それともこれから成る可能性が大と言えます。

まずは肩こり、首の痛みから!

PCを使っているとき、片方の肩だけを上げていたり、両肩を上げたり、下げたり、前に出している貴方!それでは肩が凝るのは当たり前!特に何時間もPCを使っていれば、それは痛くなりますよ。


肩をまえに出したり上げたりするのは筋肉が収縮して動かしてるんですよ。ズ-ッと筋肉が固まっていれば、血行も悪くなるし、筋トレしているのと同じ!椅子や机の高さを上下に調節したり(ほんの2~3cm変えるだけ)、クッションやタオルをお尻の下に敷いて、自分で意識して自然体の姿勢に治しましょう(右上の写真参考)。


顎が前に出ていたり、耳の穴が肩より前に出ていた貴方!首や頭が痛くなるのは当たり前!(右下の写真)頭って重いんですよ。5kg位あるんですよ。


想像して!貴方の座っている椅子は、おそらく5kg以下、立って両手で椅子を前に持ち上げて5分間我慢してみて!両手が震えてくるでしょう!貴方の首はいつも同じことをされているのです。


何時間も首や肩周辺の筋肉で重い頭を支えているんです。可哀想でしょう。ちゃんと耳の穴が肩と同じ線上になるように意識して戻す練習をして習慣になるように頑張って下さい。


もう一つ、首の周辺の筋肉は胃と深い関連があります。もし胃腸の状態が悪い人は肩こりや首が痛む可能性があります。


もし心当たりがある方は、まずは胃腸を治しましょう!もちろん胃腸が悪い人は姿勢が悪くなっています(胃が悪いのに胸を張って生活している人はいない)。


胃腸の調子が悪くても、なるべく胸を張って胃腸を圧迫しないように心掛けて下さい。

頭痛にお悩みの貴方へ!

右の図を見てください。左右に血管が通っていますよね(黒く塗ってある部分)。これは椎骨動脈と呼ばれ、心臓から送られて来ている動脈が首の下の部分の骨の左右(横突孔)を通って、一番上の骨(環椎)を出た後に中央に近づいて、頭の中(大孔)に入って行く様子が分かるはず。


もし貴方が顎を前に突き出してPCを使っていると、この中央に近づく動脈が圧迫されるのです。ここは(後頭環椎関節)頭を後ろに倒す動き(顎を前に出す)の大半を受け持ってるのです(首を前後に移動する動きの50%以上)。


もし貴方の背中が丸くなっていると、当然ながら首は前に倒れますよね。それではPCが見えないから顎を上(前)に向けますのね。これも前述したことと同じ。動脈をしっかりと圧迫します。これはPCを使うときだけでなく、普段の生活でも一緒!さあ腰を伸ばして、胸を張って、顎を引いて、威張って生活して下さい!


夕方になると頭痛や吐き気、フラフラする貴方!脱水症状だってーノ!お水を飲んで下さーい!水道水はまずいし、色々な添加物が含まれているから、ペップボトル(本当ならガラスの瓶が適応)を机の上に置いて、少しずつでいいから飲む習慣をつけましょう(1日にコップ5杯が目標!)。


取り敢えず、最低でも1時間に1回(できれば30分ごと)は休憩して、立って腰を伸ばすこと!同じ体勢でフリーズしないように!それだけでも様々な症状が出ます。


 自分で治せることは人に依存しないで自分で治そうよ。チョットしたことで治ることって多いんです。でも反対も言える。チョットしたことで色々な問題が起こるんです。


考えてみて。体に合わない(不自然な)体勢を10分でもしていたら、その時は平気でも、同じ変な体勢を毎日、毎週、毎月、何年もやれば最後には痛みも出ますよ。


自分の体験談を後で紹介するけど、無意識でやっていたことが原因で、色々な症状が出るんです。もっと自分の体を労わろうよ(これは自分自身に言い聞かせている)。


体が出してるサインをちゃんと聞いてあげようよ!体と仲良くなろうよ(これも自分に言っている)!

栄養バランスの崩れによる襲う頭痛もある!

私達のオフィスでは、構造的な問題を解決して行くと共に、その人の栄養バランスも重要視しています。私達スタッフは、ある時にある事実に遭遇しました。それは、人間の身体は炭水化物、蛋白質、脂肪、水、ビタミン、ミネラルの6つの要素から作られているという事実です。この6つの要素のうちの1つでも足りなくなったり、過剰になってお互いのバランスが崩れたら、身体に色々な問題が発生するのも当然です。以来、私達は栄養療法の勉強を始めました。


その1つがジョナサン ライト博士との出会いです。他の場所で詳しく紹介しますが、この場では、そのジョナサン ライト博士が提唱している、頭痛を引き起こす栄養バランスの崩れをご紹介します。


博士によると、栄養学を重視している臨床家の多くは、低血糖が最も一般的な頭痛の原因だと考えているようです。ストレス、副腎皮質の弱化、食品アレルギー、ホルモンバランス、運動不足などが血糖をコントロールする機能を混乱させるために頭痛を引き起こすそうです。


砂糖や精製された炭水化物の摂り過ぎで、低血糖になる人もいますが、もっと複雑なバランス低下や亢進も問題になるそうです。


ライト博士は、頭痛には3つの大きな原因があると提唱しています。それは脊椎の問題(これは私達カイロプラクタ-;の得意な範囲です)、アレルギーまたは食品過敏症、そして血糖の問題だそうです。心当たりのある方は、御注意を!